『剣山スーパー林道』


2007/08/16


所 在 地:徳島県那賀郡那賀町


さー、今回の旅行のメインイベントの始まりだ。ここに来るために四国ツアーを強行したよーなものだし、ここを走れなかったら意味が ない。なので今日予定していた林道を何箇所かキャンセルして、明るいうちにここへ来れるよーにしてきた。 最後のお楽しみを存分に味わうとしよー。



国道195号のここから左へ曲がって行く。 ちなみにこの手前にある四ツ足峠トンネルの出口が下っているもんで、出口付近で軽くブレーキを踏んだらフルロック。 トンネル中にスキール音が響きわたった。路面もウェットでかなり低μのトンネルなのでMTタイヤ履いている人は気を つけた方がいい。



2車線から一気に細くなる。






へー、高の瀬峡ってとこなのか。



立ち入りできないトイレがある。かなり不気味すぎ。



ここでダートに変わる。



さすがスーパー林道だけあって道の具合は悪くない。









ちょろっと道の具合が悪くなったが、さほど気にするこたない。



この辺りで乗用車とすれ違った。こんなに道がいいと普通に来るわなー。



勾配も少なく直線的な道が続く。






道がいいからって調子に乗って飛ばしてると、こーゆーとこに落ちそーになるんだなー。



ちょっと上りだしてきたかな。



ここでいきなり分岐。せっかく動画撮ってたのに20秒で終わってしまったのでまたやり直し。 てか、こっからがホントのスーパー林道?看板には12/1〜3/31まで通行止と書いてるぐらい。 直進の道も続くが、そこそこ走って行き止まりになるっぽい。時間があったら行ってみたかった。



左へ曲がってさっそく本物を走るとしよー。



まだこの辺も道はいい。



ここらぐらいからびみょーに道が悪くなったりもする。



こんな崖崩れを均しただけの場所も。



どんどん上って行きます。



ほー、あそこ通って行くのか。



こんな滝っぽいのもあるが、大雨降ったらものすごい水量になるんだろなぁ。



写真だと道がよく見えるなぁ。あとで動画見てもらえばわかると思うけど。結構揺れまくっている。



あの道気になるなー。でもふとその右側みるとなんか真っ暗。もしかして雨雲ですか?






確実に雨雲だと思うですが・・・。



この辺りは荒地地帯。たいしたことはないけど。



なんだがあの山のとこで道消えてるがどこ通るんだろう。



ここも雨降るとすごいことになりそうなとこ。



いつでも土砂崩れ対策万全。って、こんなちっこいのでええんか?






この辺ですばらしい景色でも・・・って、真っ黒だがや!! 確実に降り出しとるなありゃ。



ここらで動画。動画用カメラがカメラなのでいつもより揺れははげしいが、実際も悪いとこは悪い。 全部撮る予定だったが、もーメモリがなくなってしまったので、短めになってしまった。てか、3日目は全部短め。



さっきから路面の具合はよくない。足回りが硬くなかったら問題はなさげ。



通って来た道と雨雲。



おお? 頂上みたいなとこに到着した模様。横の広場にはなぜか軽トラが止まっていた。捨ててはないと思うがあやしい。



そゆことか。道筋が見えないと思ったらトンネルだったらしい。



ここで怖〜い出来事が発生。写真では確認できないが、トンネルの出口付近で何かがうごめいている。 近づいて行くとトンネルの出口で人間っぽい生き物が手を振っている。ついにトンネルで心霊現象に遭遇か〜? と ビクビクしながら近づいていくと。じーさんが必死になりながら道の真ん中で俺の車を止めようとしていた。 恐怖のあまり、そのまま轢き殺して通過しよーと思ったが、本物だったら困るので恐る恐る近づいてくと どーやら本物の人間だった。どーにもバッテリーが上がったのでひっぱって欲しいとのこと・・・。 トンネルの入り口で放置されていた軽トラがそれか。



まーバッテリー上がりならすぐだでいいかーと思いながら引き返したのがこの写真。 しゃーないのでやり方を説明して牽引ロープで引っ張るにもエンジンは全くかからない。 イラつきながら何度か止まってやり方を教えるものの、バックミラーで見るともー笑ってしまう程にケツを左右に振り ながら暴れまくっている軽トラの姿が。 結局トンネル中スキール音を響かせながらずーっと引っ張ったもののかからなかったので、トンネルを抜けた後俺も運転したがダメだった。 もー面倒臭くなったので、じじい置いて帰ろーと思ったが、さすがにこんな山奥で見捨てるのはかわいそーなので、 最後の手段、ジムニーのバッテリーを載せ変えてエンジンを掛けることにした・・・。俺ってなんでこんなにやさしいんだ?



で、次がなんでこんな写真かと言うと・・・。
優しすぎる俺は、ジムニーのバッテリーを軽トラに積んでエンジンを始動。これでやっと帰れると思ったのも束の間。 雷が鳴り出したなーと思ったら、突然物凄い雷と雨。落雷は勘弁してくれと思いながら、軽トラに元のバッテリーを交換。 が、焦っていたからかショートさせてしまいエンジン停止・・・はぁ。またジムニーのバッテリーを付けてエンジン始動。 雨が一気に強くなり、おっさんは自分だけ傘さしてる始末。殺すぞじじい! と心の中で叫びながらも、ジムニーの窓が 開けっぱなしだった事に気が付き、閉めよーとしたもののバッテリー外してて閉めれず。 窓とじじいにかなりイライラしながらも元のバッテリーをショートさせないように装着。 で、ジムニーにバッテリーを装着する頃には全身ズブ濡れ。そんな中おっさんは俺に傘もささず 「もーここもダメだわ。昔は5億したこの山も、今じゃ数十万にしかならん。ここの店も昔は賑やかだったんだけどなー。今は人も 来なくなって閉店したしな。これもみんな小泉のせいだ。あいつがこの山をダメにしたんだ」ってことを土佐弁? で何回も繰り返し しゃべっていた。いや、そんなこたどーでもえーで俺に傘ささんかいくそったれが!! とかなりキレながらも装着完了。

おっさんは「もー下って行くか?」と言いながら車で待機。俺は水が溜まった工具箱(後に全部錆び錆び)と 色々詰め込んでいたヘニョヘニョになったダンボールを車に積み込み、水がしたたるほどに塗れたTシャツをズブ濡れになったシートで 着替えているが、おっさんは早く帰りたいらしく、行かんのか? ってジェスチャーと共にじわじわ下っていった。 写真の左側にはじわじわ下ってく軽トラの姿がわかるハズだ。 てか、じじいてめー、お礼の一言もなしかよ!? なんて常識のないじじいだ。もー山奥でじじい見かけても助けたらんて。 でも腹いせにマイナスの端子しっかり止めてなくてよかった。たぶん走行中に外れるであれは ニヤ



雨は相変わらず物凄い雨が続く。林道を走っていて初めて危機感を覚えた。 じじいは俺が後ろについたのに気がついたのか、道を譲ってくれたので全速力で下って行く。



道は全部川。すでにじじいの姿はなし。



頼むで崖崩れだけはしないでくれ。と祈りながらの走行。



でもここまで来たら、ちょっと雨が小降りに。



てか、ジムニーのバッテリーを積んでエンジンをかけてわかったが、最近の軽トラもクラッチ踏まないとエンジンかからないよーに なってたんだなー。どーりで何度やってもエンジンかからなかった訳だ。そーいやじじいの怖い怖いって言ってた顔は笑えたな。



ちょっと雨降ると水の量は一気に増すみたいだ。



ここでスーパー林道との分岐。さっきじじいが通れないと言っていたが、ホントに通れないよーだ。 さすがにこの雨だし、崖崩れしているみたいだし、崖崩れ現場まで行くのも怖いので、やめることにした。



スーパー林道との分岐で村道みたいな道を下って行くが、こっちの道の方が危険っぽいのは気のせい?






山もえぐれる。



ここだけダート? たぶん土砂崩れの土砂をそのまま均しただけだろう。



なんか分岐あるけどロープで進入禁止。



道か? ただの土砂崩れ?






崩れる崩れる。



さっきの雨が滝になって流れてくるって感じだ。






え? 野犬?



あれ? なんか道に出た。地図で確認するとここで県道295号になるらしい。てか全面通行止って、通ってきましたがなにか? しかも反対側には何も看板なかったし。 それより、びみょーにかわいい犬の看板に汚い字で通行止って書いてるのがなんかいい。その横をさっきの犬が 全速力で走る去って行ったのもよかった。



なんかこの川えぐいな。かなり上流か。



県道を走っていると分岐が出てくる。



そこからもスーパー林道に行ける道らしいが全面通行止。



こんなとこに集落? 買い物どーしてんだろ。



それにしてもこの川の石すげーな。さっきから写真撮っているが全部ブレとって使えん。



ここで国道193号にでる分岐。とりあえず左へ進むが、なんかえらい上のほうに道が見える。



川も道もえぐいな。



土須峠ってのがあるらしい。どこが峠だったかわからんけど・・・。 林道はすぐ終わるっぽい。






なんかちっこい滝。



ここにも林道があるけどすぐ終わるっぽい。



17時だからかこんな道でも車の通りは案外ある。後ろから地元っぽいインプレッサがガンガンきたので道をゆずる。



ここが峠? よーわからんな。



左の写真、旧道っぽい道も見える。






それにしてもすごい岩だらけ。一応それなりのスポットだからかいいカメラ持った2人組が写真撮ってた。



でも大雨降った後には通りたくはないな。てか、さっきの大雨はいずこに? 路面すら濡れてないし。






ふむふむ、ほんとならここに出てくる予定だったんだな。まーかなり激しい崖崩れみたいなのでしゃーない。






なるほど、今度はここからスーパー林道が始まるらしい。丁度女性らしきライダーが出てきたので、通れるのかもしれないが、 現在17時、家まで7時間、到着予定0時、たまりませんよってことで諦めることにした。



そしてトンネルを越えて帰ることにする。



トンネルを越えるとたいしたことはないが景色が見える。車1台分止まるスペースもあるので、景色を堪能するにはいい。物足りないが。



あとは県道253号〜国道193号と細い道を下って行く。






滝か? と思って撮ってみたがいまいち。ずぶ濡れのTシャツだけがしっかりと写っていた。









なんか林道っぽい道もある。でももーいかねー。



ここでみょーなヘアピンカープ。今気がついたが、ここで国道193号が438号へとぶつかるとこらしい。へー。






林道の標識っぽいけど無視。



もー疲れたし。メモリもなくなってしまったのでここで終わりとする。




後書き
日本一長い林道だったが、今回は端っこの一部分しか走ることができなかった。 そこを走るだけでも満足感には浸れるが、全線走る気満々だった場合には物足りなさすぎ。 それにしても剣山トンネルで出会ったおやじには、今思い出してもムカついてしゃーない。 別に見返りを期待する訳ではないが、じじいの分際でお礼すら言えんのかと情けなくなってしまう。 とりあえず、いつの日か全線制覇してみたいと思う。

そんなわけで今回の旅行はこれで終わり。
当初4日の予定だったが、帰ってすぐ仕事ってのが厳しいと思って3日に短縮。 たった3日だったが、結構有意義な旅行だったと思う。ぶっちゃけ四国が好きになってしまったほど。

廻った箇所は25箇所ぐらいで、走行距離は大分からの片道だったため少なめの1,270km。 愛知-大分間が約1,000kmなので、トータル2,270kmぐらいか。 ガソリン代と高速代は計算してないが、いつも往復で5万ぐらいかかるので、今回もそれぐらいはかかっているはず。 帰りは神戸で渋滞しまくりでうんざりだったが、到着は22時ぐらいと比較的早く帰りつけた。 そんな疲れ果てても、また行きたくなるような場所なので、機会があれば行ってみよーと思う。 最後思い出の写真でも・・・。

初めて通る大鳴門橋。



うずがないぞー。てか、西の人にとって渦と言えば関門海峡なんだよなぁ。



夜になってしまった明石海峡大橋。淡路島って結構長かった。ちゅーことで、終わる。







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